2005年05月09日

感傷罪

変わりゆく街でも、
鮮やかな緑と柔らかい木漏れ日は、
変わらず僕を迎えてくれた。
緑の匂いは、これほどまでに濃いものだったのか、
そんなことに、今更ながらにして気が付く。
山には、マンションがへばり付く代わりに、木々が葉を踊らせている。
その風景が、
その風景がこんなにも美しいものだとは知らず、
その風景がこんなにも得難いものだとは知らず、
その風景の中に、もう自分がいないことに気が付いて、
僕は泣いた。
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posted by 言人 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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