2006年05月28日

或る告白

 そうさ、全部僕がやったことだよ!
 気が付かなかったのかい? 僕が、あの小生意気な下級生を絞め殺したのも、うるさい教師を階段から突き落としたのも、忌々しい部屋に火を付けて、一気に殺してやったのも、全て?
 はっ、君はどこまでお人好しだというんだ?
 僕は今まで君のような人間を見たことがないよ。
 ああ、言ってしまえば、僕は君だって殺そうと思ってたんだよ。
 その、何もかも見通したような、その実、何も分かってないような、曖昧な表情が気に入らなくてね。
 さぁ、どういう殺され方が良い?
 刺し殺されたい?
 それとも、また首を絞めてやろうか?
 屋上から落とすというのも良いかもな。
 まぁ、そのあたりは君の好きにしてやるよ。
 なに? 殺される前に、僕がどうしてみんなを殺しているのか知りたい?
 いいよ、別に聞かれて困ることでもないしね。
 僕はね、殺したいんだよ。
 みんな殺してやりたいんだよ。
 締めて、
 刺して、
 刻んで、
 落として、
 ありとあらゆる手段で、
 全身全霊を持って殺してやりたいんだよ。
 いや、そうしたいというよりも、そうしなければいけないと思うんだよ。
 え、狂ってる?
 あははははは。
 ねぇ、狂ってるってどういうことなんだろうね?
 正常じゃない判断?
 その正常は誰が決めるんだい?
 君? それとも神様?
 いや、もうどうだっていいんだよ。
 僕は、みんな殺して殺して殺して、最後にはちゃんと僕も殺して終わらせるんだ。
 だから、その邪魔をしようという君を殺す。
 分かった?
 それじゃあ、どうやって殺されるか決めた?
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posted by 言人 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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