2009年02月21日

ss21

朝、始業前の八時四十分には事務所に着き、途中コンビニで買ったパンを缶コーヒーで流しこむ。自席のコンピュータの電源を入れ、起動するのを待つ間、喫煙室でタバコを吸う。席に戻り、メールチェックとスケジュールの確認をすませる。今日は、午前中にミーティングで、午後から実作業。最近、疲れているのを自覚しているので、少し憂鬱になる。しかし、今の世情で仕事があるだけで満足するべきか。午前のミーティングは、現在参画しているプロジェクトの社内ミーティング。それぞれが受け持っているタスクの状況、課題、これからの作業をたんたんと整理していく。昼食は同僚と近所の居酒屋の昼定食。変わり映えしない毎日の中で、食事が楽しみになっている。食後、午後の始業時間までは、ネットでニュースを眺める。どこも景気の良い話はない。十三時になり、午後の業務が始まる。さて、とロッカーからタクティカルベストを引っぱり出して着こむ。ポケットには弾倉を詰め、腰にはホルスター──ベレッタのM92。そして、準備を整えたところで、最後に手にするのは、H&KのG36。良く言えば信頼性重視、悪く言えば保守的。特にこだわりなどもなく、単に会社支給のものを使っているのにすぎない。地下鉄に乗って、今日の戦場まで行く。メンバは、自分と後輩、そして、主任。親会社の課長もいる。着くと、すでに戦闘がはじまっていた。まずは、友軍と接触し状況を把握する。どうやら、敵は東側を抜けようとしているらしい。友軍はそちらに戦力を集中しているが、あとから到着した私達は、伏兵に備えて西側に向かうことにする。目標地点のビルへもう少しというところで、敵と接触した。NATO弾を撃ちこむ。隣では、親会社の課長が無線で友軍に敵軍接触を伝えている。銃弾がちりちりと響く。足止めされた状況を打開しようと、主任がビルの裏手から回りこむ。それを援護する自分と後輩。親会社の課長は、後ろから顔だけ覗かせて、弾を使い過ぎるな、とか言ってる。コスト削減は重要だが、必要なものは存分に使わせて欲しいと思う。やがて、主任の奇襲も成功し、あとから友軍も合流したおかげで、今日の作業は問題なく完了した。そういえば、途中から静かになったな、と振り返ってみると、親会社の課長は、下手な敵に狙撃でもされたのか、大量の血を流しながらも、死にきれないでいた。私は、ベレッタを抜き、彼の頭にパラベラム弾を撃ちこんだ。
posted by 言人 at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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